歌謡曲

昨日、1970〜90年代の歌謡曲をiTunesでいくつかダウンロードして聞いていた。「桃色吐息」とか「スローモーション」とか。歌謡曲が心にしみるようになってきたのは年をとったからだろうか。特に哀愁ただよう経験をしなくても、年をとるだけで歌謡曲の良さがわかるようになるなんてすごい。

Penという雑誌で歌謡曲を特集している記事があって、そこで作詞家の松本隆さんが「70年〜80年代に僕らがつくっていた歌の質がとても高いから、ずっと聴き続けられている」と言っていた。「ゆーよねー」って思ったけれど、まさにその通りだなと思う。

詩のいいところは、メッセージを直接的に表現しないで伝えるところだと思っている。ぼくは村下孝蔵の「初恋」が好きで、この歌は初恋が実らない甘酸っぱさを描いた歌なんだけど(たぶん、ぼくの読解力ではそう思う)、そこでは初恋のときの心情を「ふりこ細工の心」と表現している。こういう文章を読んで感慨にひたることができるのが詩のいいところだ。

子供のころは歌詞を読んでもサッパリ意味がわからなくて「なんで変な文章を書くの?」と親に聞いていたけれど、じゃあ「初恋が実らないと甘酸っぱい」って言われたら、それは油っこいじゃないですか。それはもう詩じゃなくて文章だ。わかりやすい表現は強すぎて圧迫感がある。

詩とは「寺」を「言う」ということだ。よくわかりませんが。

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