『SL銀河』で宮沢賢治の世界観にハマる。

『SL銀河』に乗って宮沢賢治の世界観を学んだ。

写真はコチラ

蒸気機関車といえば、水蒸気を動力にもくもくと煙を出し、汽笛を鳴らしながら走る、子どもから大人までを魅了する列車だ。日本でも各地を走っているけれど、日常生活の中ではなかなか乗る機会がないのが現実だったりする。そこで大阪からはるばる岩手県に足を運び蒸気機関車『SL銀河』に乗ってきた(岩手を選んだ理由はカッパに合うため)。

『SL銀河』は、岩手県出身の詩人・童話作家『宮沢賢治』の世界観をモチーフにデザインされている。宮沢賢治は岩手県生まれの作家だ。銀河鉄道の夜や注文の多い料理店などを読めばわかる通り、自然と調和したり、時空超えるような話が多いのが作品の特徴だ。そのため車内には(外観も含めて)ロマンあふれるデザインが施されている。

これは旅行をしたあとで気がつくことなんだけど、岩手県に行くのは今回が初めてだし、純文学にはそんなに興味がなかったので宮沢賢治についても知らなかったのだが、「SL銀河」を契機にどんどん岩手の魅力や宮沢賢治の世界観にハマっていった。最も触発されたのが、宮沢賢治が頭に描いていたイーハトーブという世界観だ。車内の展示物によると宮沢賢治は、頭の中にイーハトーブという理想郷を描いていて、それをしばしば自分の故郷である岩手県とシンクロさせていたようだ。

それだけなら、よくある(僕が大得意な)妄想で終わってしまうんだけど、彼は頭に描いたイーハトーブという世界を頭の中に留めておくだけでなくて、本当に現実の世界(岩手県)をイーハトーブにしようとした。イーハトーブが彼の作品の中にたびたび登場するのは、作品を通して自分の考えを世に浸透させようとしていたからなんじゃないだろうか。ストレートに「イーハトーブ作ろうぜ」っていうと、気持ち悪がられるから。

なんか、自分の考えを一度、物語に落とし込んで伝えるというのは小説や映画ではよく使われる方法らしい。自分の理想の世界を現実に作るというと、少し危なっかしい感じがしなくもないが、そういう人が僕は好きだ。そんなようなことが、SL銀河に乗っているとふつふつと思い湧いて来るわけですよ。僕が乗車していたのは花巻から遠野までの区間で、乗車時間は約二時間程度だけれど、その間は車内の展示品を見たりプラネタリウムを見たり、途中の停車駅で写真を撮ったり、暇を感じることはなかった。

普段は旅(特に観光名所を見るといったこと)をして何かを感じたり知識を得たりするなんてことはないんだけど、『SL銀河』の旅は、なかなか旅っぽい旅ができたんじゃないかなって自画自賛してみたくなった。この旅行を通じて「観光をするときには事前にその歴史だったり環境だったりを”ある程度は”知っておきなさいよ」ということを学んだ。観光に面白みを感じられなかった(ガイドブックの写真を見たときと全く同じ感想にしかならなかった)のは、単純に僕の知識が少なくて、訪れた土地に対する前提知識と事実を確認するという楽しみができないからだ。

もちろん、岩手県の広大な自然の中を走るだけでも十分に興奮できるんだけど。ただまぁ、それだと観光に深みが出ないということだ(「おぉ、ここがイーハトーブか」って具合に)。それを理解するのに30年以上の月日を費やしてしまったのは何とも残念な話。

 写真のコーナー

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 先頭の蒸気機関車。燃料は石炭

 

蒸気機関車は水を沸騰させてできる蒸気を動力に走る。沸騰させる熱源は車両によって違うけど、「SL銀河」は石炭を燃やして蒸気を作る。だから、途中で1時間の蒸気注入タイムがあるんだよね。時折鳴るなる汽笛もSLならでは。電力機動の列車にはない魅力ですねー

 

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星座のペガサス。車体は小宇宙をイメージさせる

 

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後ろ

 

ボディーは、「銀河鉄道の夜に登場した星座がが描かれています。徐々に明るい青になるのは夜明けをイメージしているデザインだよ。

 

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安定の赤いシートのボックス席。これぞ銀河鉄道。

 

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荷台も凝ったデザイン

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ゴミ箱・駅の表示板

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花巻駅では、鹿踊りで出発をお見送り

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1号車にはあるプラネタリウム

 

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宮沢賢治の本。読み放題。

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南部鉄器

 

岩手県の伝統工芸品「南部鉄器」もSL銀河仕様のブルー。南部鉄器でお茶を淹れると鉄分が取りやすいなど、健康にも効果的らしい。

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電光掲示板もオシャレ

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最後に記念乗車証をもらえます。

乗り方・アクセス

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主な運行は土日のみ。

毎日運行しているわけではないです。主に土曜日に花巻駅から釜石駅に向かい、日曜日に釜石駅から花巻駅に帰ってきます。観光シーズンは、平日も運航することもあるみたいです。詳細はこちらのホームページ見てね

SL銀河 花巻発 「SL銀河」で旅する花巻・遠野・釜石 | 一般社団法人花巻観光協会公式サイト 五感で楽しむイーハトーブ花巻

飛行機であれば花巻駅、新幹線であれば新花巻駅からの乗車が便利

岩手県に着てソッコーでSL銀河に乗るなら、飛行機であれば花巻駅、新幹線であれば新花巻駅からの乗車が便利かと。僕は大阪から飛行機で行ってソッコーでSL銀河に乗った。

飛行機の場合少し手間がかかる

「いわて花巻空港」から花巻駅にはバスと電車を乗り継いで行く必要があります。

  1. 花巻空港からバスで花巻空港駅へ行く(290円)
  2. 東北本線に乗り換えて花巻駅に行きます(190円)

という二段階のプロセスが必要。花巻空港から花巻空港駅へ行くのにバスが必要なのがまぁまぁ不便です。僕は他によるところがあったのでタク使いました。2,000円くらいでした。

新幹線の場合は新花巻駅で乗車

新幹線であれば新幹線もSL銀河も停車する新花巻駅から乗るのが便利です。まぁ、始発駅から乗れないもどかしさはあるけど。

予約は一ヶ月前から

JR指定席は乗車日1ヶ月前の午前10時00分から発売開始される。えきねっとで10時打ちしました。しまかぜほどの難易度ではないと思う。SL銀河は、全席指定で乗車券+特急券の料金が必要だよ。

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