旅を知る

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ずっと旅をする魅力がサッパリわからなかった。特に絶景を楽しむという感覚がまったくなくて、いちおう旅行ガイドに掲載されている人気の観光スポットを訪れて肉眼で確認するんだけど、本やネットの写真で見るのとどう違うんだ、という感想しかもてなかった。

だけど、自分にとってよかった旅行を振り返ってみると、自分が知識として知っていることを実際に体験して確認したり、過去の経験と照らし合わせたりできた旅行がおもしろかったという印象が残っていることが多く、旅行というのは完全な個人プレーであるということがようやくわかってきた。

だから、いくら旅行ガイドで人気があったとしても、自分の人生にまったく登場していなければ、楽しくなかったりする。その一方で、好きな小説の舞台に行って主人公と同じ目線になってみるとか、幼少期に住んでいた土地を訪れて過去を懐かしんだりするというものは、旅行ガイドでは表現できないその人にしかわからない感覚だ。つまり、旅行の面白さは個人の引き出しの多さが左右するところがままある。まぁ、中には初めて見ても強烈なくらいインパクトのあるものもあるだろうけど…

いままで混同して書いてきたけど、響きで言えば、旅行よりも旅に近い。日本語としての意味はどちらも「家を離れて他の土地へ行くこと」なんだけど、旅行はイベントや娯楽の要素が強い感じがするし、旅には修行や精神を研ぎ澄ます目的がある感じがする。

ただまぁ、そういう知識や経験を積み重ねるには時間がかかものだ。そうすると、年をとるまで旅行の楽しさがわからないということになってしまうんだけど、そんなときは旅行に動きを加えるといい。

例えば、サイクリングをしたり、ご当地グルメを食べたり、ジェットコースターに乗ったりなんかもいい。要は写真ではわからないことを織り交ぜると比較的おもしろくなる。ぼくは、動物を見るのをおすすめします。触れ合えるタイプの動物がいいですね。動物は予想外の動きをするので、近くにいるだけでもおもしろい。

それすら興味がわかない場合は、旅先で家と同じように過ごすというのもいい。宿舎でテレビを見たりネットしたりするだけ。理論上は楽しいところがないんだけど、けっこう新鮮な気持ちになれる。でも、同じところに何泊もしてしまうと新鮮さがなくなるので、1泊だけにしておきたいところです。

これがぼくの旅行マニュアルです。

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