岩手県遠野市『カッパ淵』でカッパ釣り。

20150725155434

岩手県遠野市にある「カッパ淵」は河童の伝承地と言われている。ここにやってきた目的はひとつ、カッパを捕獲することだ。カッパ(河童)といえば、川や池、沼などに棲み、陸上も歩行する、日本で最も有名な「妖怪」のひとり(?)であることに異論はないと思うけれど、「妖怪」の意味を説明できるほどに詳しくなかったので辞書で調べてみると、「不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在のこと」と記されている。まぁ、つまり架空の生き物ですよ、ということだろう。それじゃ、捕まえられないじゃないか、と思うかもしれないが、もうチョット話を聞いてほしい。

カッパは妖怪であると同時に未確認動物であるという考え方もあり、江戸時代の書記などには目撃談が記されているのだ。そんな妖怪でもあり、未確認動物でもあると言われるカッパの存在を知れば知るほど俄然、興味が沸いてきたのである。ぼくは観光が苦手だから、旅行をしていても手持ち無沙汰になってとてつもなく早い時間にホテルにチェックインしてしまうこともあるけれど、童心に帰るような遊びができるなら話は別だ。カッパ釣りは、まさに最適の遊びと言えよう。もし遭遇したら、スマホで写真も撮ろうと思っている。かなり気合が入ってきました

人はいろんな理由で旅をする。それは日常では経験できない体験をするためであったり、ときには自分を探すためだったりもする。しかし、今回の旅は自分を探す旅ではない。カッパを探す旅である。いい大人が何をしているんだ?他にすることあるだろう!と思うかもしれない。自分でもそう思う。しかし、すでに述べたとおり、カッパは生息が未確認。「いるのか、いないのか、わからない生き物を探す。」それが旅ってもんですよ。

きゅうりと相撲が好き

早速、期待に胸を膨らませて遠野駅からバスに乗る目指すはカッパ淵のある常堅寺を目指す。道中は遠野市の緑いっぱいの風景を楽しみながら空想に耽ける。これが旅の醍醐味だ。旅行先のバスや電車ってなんであんなに想像力が機能するんだろう。次々とアイデアが湧いてくる。残念なことは、帰路についたら全て忘れてしまっていることなんだけど。バスの中から外を眺めていると、ふとあることに気がついた。遠野の市街地の至るところに河童のオブジェがあるのだ。ポストの上にもカッパのオブジェがある。そういえば、観光協会の施設の中にはオブジェだけじゃなくて仮装セットも置いてあったな。市民のカッパによせる想いは想像以上だ。

IMAG2930

遠野市は至るところにカッパのオブジェやイラストがあふれている

街中のカッパ推しに驚きながらも、カッパ淵のある常堅寺にたどり着いた。カッパ淵は常堅寺というお寺の裏を流れる小川にある。門をくぐり、颯爽とカッパ淵を目指す。常堅寺を越えて小川まで足を進めると、小川からは、さらさらと流れる水の音が聞こえてくる。あたりを見渡してみると、淵には葉がうっそうと茂っている。しかも、この日は雨が降っており、淵周辺は異様な雰囲気を醸し出していた。天然のお化け屋敷のようだ。そこはまさに、今にもカッパが現れそうだ。そして最も気になったのは、観光地なのに何故か誰もいないことだった。しかしそれは、ある意味好都合。僕だけが発見者になれるからだ。舞台は整った。これはカッパの捕獲に期待を膨らませてもいいのではないだろうか。

 

f:id:hide_sophia:20150725151559j:plain

常堅寺の裏を流れる小川にある淵がカッパ淵

f:id:hide_sophia:20150725145626j:plain

怪しげなオーラが漂う小川

常堅寺を抜けて五分ほどで、カッパ淵に到着した(立て札がある)。先ほど観光客はいないと書いたが、数名の観光客らしき人と出会うことができた(それでも数人だけど)。なるほど、これだけ不気味だとデートに誘うってわけにもいかないし、卒業旅行のプランにも入らないだろう。彼ら・彼女らはかなりのサブカル通であることは間違いないな。なんて、観光客を観光していると、淵の奥に竿らしきものがある。あやしがりて寄りて見るに、それはカッパ釣り名人が仕掛けたカッパ釣り専用の竿だった。どうやら、キュウリを淵に仕掛けてカッパが釣れるのを待っているようだ。キュウリが残っているということは、まだ釣れていないということだろう。これは、あとで判明するのだけど、名人もカッパを釣ったことはないそうだ。名人なのに。さぁ、始めましょうか。

 

f:id:hide_sophia:20150725145659j:plain

カッパ淵に到着。後ろにはカッパ釣り名人の竿が。

カッパ捕獲許可証を忘れずに

ここで、カッパ釣りにおける注意事項を記しておきたい。まず、竿とエサについては、カッパ淵にレンタル用のものが何本か用意されている。カッパの大好物きゅうりが仕掛けられた状態で置かれているので拝借すれば良い(ただし、名人のものも置かれているので、それは使っちゃダメ。)ので、わざわざ持参する必要はない(持参してもいいだろうけど)。竿は、魚釣りの要領で淵に下ろす。ただし、気をつけたいのは、このとき、キュウリが全て水面に入らないようにするのがポイントだ。キュウリ全体が水に浸かってしまうと、カッパが罠であることに気がついてしまう。あくまでも、キュウリが水面に浮いているように見せるのがミソだ(キュウリって浮くんだろうか)。あと、カッパは美男美女が好きでいたずらを仕掛けてくるのでイケメン・イケ女は要注意。いたずらというのは、魂を吸うといった、まぁまぁ洒落にならないいたずらである。最後に最も需要なことなんだけど『カッパ捕獲許可証』という許可証がないとカッパ釣りはできない。遠野駅にある観光案内所「旅の蔵遠野」やカッパ淵の近くにある「伝承園」で購入可能(200円)なので、ぜひ持参して行かれたい。裏面には注意事項が書かれているので、一読して釣りをしよう。

f:id:hide_sophia:20150725195635j:plain

カッパ釣りにはカッパ捕獲許可証(210円)が必要

 

f:id:hide_sophia:20150725151059j:plain

竿が引くのを待つのみ

 

 

カッパ釣りをすること1時間。残念ながら、カッパが現れる様子はなく帰りのバスの時間になってしまった。今回の旅ではを目撃することは出来なかった。カッパのほうが一枚上手だったということだろ。でもまぁ、個人的にはメチャクチャ楽しかった。最後にカッパのスペックを記しておきたい。

河童の特徴まとめ

全身 緑色または赤色。大きさは子どもくらい。
頭には皿がある。クチには短いくちばしがある。
好き キュウリ、魚、果物、水泳、相撲。
嫌い 鉄、鹿の角、猿。
性格 イタズラ好き。
でも、田植え、田の草取りの手伝いをしてくれる。

カッパ淵 アクセス

住所:岩手県遠野市土淵町土淵7地割

遠野市観光協会 ::: 遠野市の観光情報、イベント情報、遠野市内宿泊ガイドなどをご紹介 :::

Share

関連記事