兵庫県神戸市 岩梯子を超えて『荒地山』に登る。

兵庫県神戸市 岩梯子を超えて『荒地山』に登る。

秋も深まり、少し肌寒い日が続くようになってきた。これは絶好の登山日和です。山に登らない人にとっては、登山なんて疲れるだけの謎な行為だと思うでしょう。僕も全く同じ意見だ。でもね、これは修行なんですよ。煩悩を取り除くために年に数回やらなきゃいけないイベントなんです。まぁ、あえて他の理由を挙げるなら、山頂で食べるカップラーメンがおいしいこと、下山後に入る銭湯(町の銭湯ね。タオルや石鹸持参の)が気持ちいいことだ。あと、他の登山家の人との挨拶を交わすのも心地よいし、山頂からの景色もいいな。こう考えると、良い理由もあるもんですね。ただ、虫もいるし、イノシシもいるし、足場も悪かったりして、本質的にはやっぱり修行だ。

まぁそんなこんなで山に登ってきたわけだが、今回は阪急芦屋川駅を出発して、鷹尾山、荒地山、ごろごろ岳を経て、阪急甲陽園駅を目指すコース。時間にすると5時間程度のなかなかの長丁場だった。

スタートの阪急芦屋川駅付近は閑静な住宅街なんだけど、だいぶピークを過ぎたとはいえ、登山は絶賛ブーム中ということもあって、駅周辺は登山家たちで埋め尽くされる。ただ、歩き始めてわかることなんだけど、それは六甲山に登る人たちの集団であって、荒地山を目指すコースは人気がないのか、出発して5分も経たないうちにほとんど人を見かけなくなった。人がいないのは歩きやすいけれど、道に迷いやすいという側面もある。僕は地図を読むのは得意な方だが、登山用の地図を読むのはどうも苦手だ。なにはともあれ、歩き出さなきゃ始まらない。

 

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登山ルート

 

神戸だからかもしれないが、登山のスタート地点は思いっきり住宅街で、ごく普通の一般道の歩道を歩く。塗装された少し急な坂道をずんずんと歩き進んでいく。そして、どこからともなく徐々に山に入っていく。これが登山の出だし。僕はこの緩やかな移り変わりがすごく好きだ。人工から自然にグラデーションしていく感じが妙に心地よい。それにしても、山なりにはたくさんの家が建っている。これは自転車じゃ登りきれないぞ(下りは楽だろうけど)。どうやって毎日通勤・通学しているんだろう、なんてことを思いながら歩いている。

最初の1時間くらいは、ピクニックのように他愛もないこと考えたり、雑談したりしながら歩く。このときの主役は道中に転がっているどんぐりたちだ。たくさん転がっているどんぐりを見て秋を肌で感じた。子供の頃は、どんぐりの帽子を取ったり、独楽にして回したり遊んだものだ。どんぐりを卒業したのはいつだろう。そんなことを考えていたら鷹尾山到着(272メートル。三角点がなかったな)。ここまでの所要時間は1時間弱であまり疲れることなく終了。ただ、この日は温かくて厚着をしてきた僕はもう汗だく。普段はあまり水分補給しないけれどさすがに喉が渇いた。山登りにかぎらず秋・春はいつも服装に苦戦する。動いたときのことまで想像できないというか。かといって、登山していないときは寒くなるしね。これは永遠に答えを見つけられないかもしれないなぁ。

 

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イノシシの大好物どんぐり

 

5分ほど休憩して鷹尾山を出発。次なる目標は荒地山だ。ここからは本格的な山道だ。山あるあるだけど、一つの山を越えたら、一度下り坂が続く。今回のように標高1,000メートルもない山ばかりのコースだと、そんなに大変じゃないように思えるけど(僕はそう思ってた)このアップダウンの繰り返しは意外としんどい。下るのがもったいない気分にもなる。でも、それが修行だ。

岩梯子に挑む

この日最大のイベント『岩梯子』に到着。自然の岩が梯子のように並んでいるので岩梯子と言われるようになったんだろうな。そう想像するしかないような岩の並びだ。これを黙々とよじ登る。うーん。どうやって攻めよう、なんて考え込んでいたら、他の登山家から「登ってもなんの自慢にもならないし、途中で引き返すこともできないから自信がなかったらやめといたほうがいいですよ」と忠告を頂いた。たぶん自信なさげに映ったんだろうな。その登山家(物腰柔らかいご夫婦、おそらく)は、僕達にアドバイスを残すとひょいひょいと岩をよじ登って行った。その姿を見てると、登れそうになってきてしまう。ところが、これがなかなか難しい。足をかけるところが見つからない。でも、戻ろうにも引き返せないからもう、懸垂のように腕で登ったよね。

そんな風にチンタラやってたらネコに遭遇。こんなとこにいるんだから野生だろう。しかし、人懐こい。僕が岩梯子を登るのを見守ってくれている(途中までだけど。数分見守ってくれた後は、ダメだこりゃっていう顔をして先に走って行ってしまった)。それにしても、猫は登山も得意なんだな。僕が苦戦しているロッククライミングをまるで平坦の道をあるように進んでいく。

なんとか、岩梯子を登りきって。荒地山到着。先ほどの夫婦に登った旨を報告すると「へーすごいねー」と驚かれた。どうやら棄権すると思ってたみたいだ。荒地山山頂は森に囲まれていて景色も全然よくないけど、みんな昼食を食べていた。僕たちの昼食場所はもう少し先の『奥池あそびの広場』だ。

 

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岩梯子をがんばる

 

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猫にとっては余裕

 

ただ、荒地山からあそびの広場まで、わりと平坦で舗装された一般道を歩くので、そんなに辛くない。ずんずんと1時間くらい歩いて到着。途中、蜂が出たくらいかな。苦労したのは。ちなみに、今回はよく蜂に遭遇した。秋にも蜂っているんだなあ。蜂は苦手だ。

 

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蜂も出る

 

ここで念願の昼食タイム。登山の昼食はカップラーメンと決めている。登山中は暑いけど、ボーッとしてると肌寒くなるからね。カップラーメンはその、寒暖の差を埋めてくれる。コンロと水を持参して湯を沸かし、3分待つ。あーうまい。眠たくなっちゃうな。ここまで、3時間半くらい。いつもなら、昼食後は下山なんだけど、今日はまだ途中。ごろごろ岳を目指す。

 

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目的地でのラーメンのうまさ!

 

ごろごろ岳は標高が565メートルであることが名前の由来らしい。だから、そんなに高い山じゃないんだけど、道がかなり荒れ果てていた。草の中をかき分けて進む。道の中は蛇がいたりと、結構人気が少ないんだろうな。蛇も冬眠の準備をしてたのかな。すんません。

さてさて、あとは下山するだけなんだけど、今回は途中で断念しました。なんとイノシシが出たのです。公園から山道へ入ろうとしたところで、さっきイノシシいましたよーと呼び止められたのだ。すでに出発から7時間ほど経っており、くたくただったこともあり「じゃあバスだね」とアッサリ登山を終了。それどころか、イノシシ遭遇を登山を終える程の良い口実にしてしまった。まぁ、そんくらい疲れていたってことです。イノシシさんありがとうございます。

最後は、銭湯で汗を流して湯船に浸かる。うーん。やっぱり下界はいいな。

 

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